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2002年5月8日
 
日立ストレージソリューションコンセプト「True North」を策定
−大型ディスクアレイサブシステムの強化を図るとともに、
ストレージ管理ソフトウェア事業を本格的に開始−
大型ディスクアレイサブシステム「SANRISE9900V」

    株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小野 功)は、このたび、日立ストレージソリューションコンセプト「True North(トゥルー・ノース;*1)」を策定しました。今回、本コンセプトに基づき、世界最高クラスの性能、スケーラビリティ、高機能、高信頼性を備えた大型ディスクアレイサブシステム「SANRISE9900V」、ストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommand」を製品化し、本日から順次販売を開始します。また、ストレージ管理のオープンインターフェースとして「オープンAPI;*2」を本年7月から公開し、パートナー各社とアライアンスを進め、製品レベルでの相互接続性をさらに向上させ、真にオープンな環境におけるストレージシステムを提供していきます。
*1)True North: “道標”、“真に重要な目標”、“真北”の意味。顧客の真の要求である膨大な量のデータの戦略的活用をサポートする道標を表す。  
*2)API: Application Program Interface

    インターネット技術の進展に伴い、いつ、どこにいても世界中の情報へアクセスできるユビキタスコンピューティング環境が急速に整備されています。また、データセンタでは膨大なデータの戦略的活用とストレージの運用・管理の効率化を実現するシームレスなストレージソリューションが求められています。

    日立ストレージソリューションコンセプト「True North」には、「ハードウエアとソフトウェアの融合により、顧客の真の要求である『戦略的データ活用の実現』をサポートするための道標」という意味がこめられており、いつでも、誰でも、どこからでも、どんな情報でも安心して利用できるストレージシステムの構築を目的としています。
    このコンセプトを実現するために、ハードウェアの強化はもちろんのこと、ストレージ管理ソフトウェア事業を本格的に開始するとともに、APIの公開などオープン化を一層推進し、これまで以上に「顧客の真の要求」である「膨大なデータの戦略的活用」をサポートしていきます。
    今回、その第一弾として、次の3分野の製品、オープンインターフェースを提供します。
  (1)大型ディスクアレイサブシステム「SANRISE9900Vシリーズ」
  高性能、高スケーラビリティ、高コネクティビティ、高信頼、高可用性、高機能を備えた2機種を製品化
  サブシステムに搭載可能なハードディスクドライブ数を従来機「SANRISE2000シリーズ」の2倍の1,024台に増やし、最大74.6テラバイトまでのスケーラビリティを実現
  ハードウェア内部の転送能力を従来機と比べて2倍以上に高め、トランザクション処理で3倍以上、バッチ処理で2.5倍以上の最大処理性能を実現
  (2)ストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommandシリーズ」
  国内で高い評価を得ている統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」のシステム運用管理技術をストレージネットワークの運用管理にまで拡張し、「JP1」のラインアップとして3製品を製品化  
  デバイス管理、データ管理、性能・容量管理の提供により、ストレージネットワーク管理の簡素化、最適化を実現
  (3)ストレージ管理オープンインターフェース「オープンAPI 」
  「SANRISE9900Vシリーズ」のAPIに加え、業界標準のCIM(*3)を採用し、「JP1/HiCommandシリーズ」と他社ストレージ管理ソフトウェアや他社ハードウェアとの連携を強化し、顧客リソースの有効活用を実現  
    *3)CIM: Common Information Model

    なお、当社はSAN/NASストレージソリューション事業を情報通信部門のコア事業と位置づけ、今後も「True North」に基づいた製品を順次展開し、積極的に事業を推進していきます。

【新製品について】
1.「SANRISE9900Vシリーズ」(海外名称:Lightning9900V)
    「SANRISE9900Vシリーズ」は、「True North」を実現する中核ハードウェアであり、世界最高クラスの性能、スケーラビリティ、異種ネットワークへの接続性、高信頼・高可用性を実現する大型ディスクアレイサブシステムです。
    本サブシステムはメインフレームやSAN(*4)に加え、IP(*5)ネットワークへの接続サポートも計画しており、将来のストレージネットワーク環境に対応します。サブシステムに搭載可能なハードディスクドライブの数を従来機「SANRISE2000シリーズ」の2倍の1,024台に増やし、最大74.6テラバイトまでのスケーラビリティを実現しました。さらにハードウェア内部の転送能力を従来機と比べて2倍以上に高め、トランザクション処理で3倍以上、バッチ処理で2.5倍以上の最大処理性能を実現しています。ハードディスクドライブ、コントローラパッケージ、電源、ファンなどのハードウェアコンポーネントは二重化または冗長化され、稼働中の交換も可能であり、24時間365日連続稼働の高信頼システムを実現します。このため、「SANRISE9900Vシリーズ」は、企業の保有する多くのサーバに分散したデータを統合、集約化できます。
    また、統合や集約化されたデータを目的に合わせ、効率的に運用するためには、ストレージの拡張性の強化、すなわちシームレス・ストレージソリューションを支援する種々の高い機能が必要となります。「SANRISE9900Vシリーズ」では、SAN環境においてサーバへのLU(*6)リソース割当てを柔軟にするストレージプールの実現や、従来機比2倍以上の性能向上を実現したリモートコピー機能、サブシステム内の各種リソース管理をWebブラウザから容易に実行できるデバイス管理ソフトウェアといった機能を新たにサポートしました。「JP1/HiCommandシリーズ」をはじめ、各社のストレージ管理ソフトウェア製品との連携が可能であり、データベースやアプリケーションシステムと統合されたストレージ運用/管理が可能となります。「SANRISE9900Vシリーズ」は「JP1/HiCommandシリーズ」とともにストレージのベストソリューションを提供し、企業のサービス向上、TCO(*7)削減に寄与します。
*4)SAN: Storage Area Network *5)IP: Internet Protocol *6)LU: Logical Unit *7)TCO: Total Cost of Ownership

2.「JP1/HiCommandシリーズ」(海外名称:HiCommand)
    「JP1/HiCommandシリーズ」は、各種ストレージ装置や複数のサーバが複雑に繋がるSAN環境において、複数のストレージ装置と様々なアプリケーションを統合的に制御・管理し、ストレージネットワーク全体の管理に関するTCOの最適化を支援するソフトウェア製品群です。その特長は、国内で高い評価を得ている統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」のシステム運用管理技術を採用したことにより、ストレージネットワーク全体の管理の自動化・簡素化・最適化を実現していることです。
    また、「JP1/HiCommandシリーズ」は「SANRISEシリーズ」のパフォーマンスを最大限に活かした、高性能・高機能なストレージ管理を実現します。
    今回、TCOの最適化を支援する以下の製品群を提供します。
「JP1/HiCommand Protection Manager」  
各種ストレージ装置、バックアップソフトウェア、データベースを統合的に制御し、複数製品に跨る運用の複雑さを簡素化することで、お客様のデータに対して最適で高速、高信頼なバックアップ・リカバリを提供するデータ管理ソフトウェアです。
「JP1/HiCommand Tuning Manager」
SAN環境に接続された各種ストレージ装置、ファイルシステム、データベースを監視し、ストレージネットワーク全体から個々のリソースまでの性能・容量情報を分析・予測することで最適なSAN環境の構築を支援する性能・容量管理ソフトウェアです。
「JP1/HiCommand Device Manager」  
ストレージ装置に関する構成などの管理情報を管理者が操作しやすい画面で効率的に管理し、またインターネットを経由したリモート管理やストレージ容量割り当て作業の自動化機能を提供することで、SAN環境での複数・異機種ストレージ装置の管理を簡素化するデバイス管理ソフトウェアです。

    今後、管理者がサーバやストレージの構成・種類などの物理属性を意識せずに、複数・異機種ストレージの容量を容易に管理できるストレージプール管理製品や多様な運用基準(ポリシー)をもとに複数製品を跨いだ運用管理の統合化、自動化を実現するポリシー管理製品も順次提供していきます。

3.「オープンAPI」
    ストレージ管理オープンAPIは、当社のオープン戦略の根幹をなすアーキテクチャーです。ベンダー間の相互接続性を強化することによって、複数ベンダのストレージ機器が混在するSAN環境を統合管理し、顧客の管理ニーズにあったベストソリューションを実現します。

    オープンAPIの定義には、「SANRISE9900Vシリーズ」のAPI群であるSNMP(Simple Network Management Protocol)、Java、CLI(Command Line Interface)に加え、業界標準であるCIMとXML(Extensible Markup Language)を採用しています。
    このAPIを協業パートナー各社に積極的に公開し、ストレージ管理の標準化を推進することにより、各社のストレージ関連ハードウェア製品、ストレージ管理ソフトウェア製品と「SANRISE9900Vシリーズ」、「JP1/HiCommandシリーズ」を密接に連携させます。当社は真のオープン戦略のもとで、ストレージ分野における有力ベンダとの協業を今後も積極的に推進していきます。

■新製品の価格・提供時期(国内)
SANRISE9900Vシリーズ

注1) 本容量は物理容量を示します。
注2) メインフレームファイバチャネル接続、Extended Copy Managerについては2002年6月末サポート予定です。

JP1/HiCommandシリーズ

■製品ホームページ
  ・SANRISE9900Vシリーズ関連ホームページ
  http://www.hitachi.co.jp/sanrise
  ・JP1/HiCommandシリーズ関連ホームページ
  http://www.hitachi.co.jp/soft/san/

■他社商標注記
AIXは、米国における米国International Business Machines Corp.の登録商標です。
HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
Microsoftは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。
Microsoft SQL Serverは、米国Microsoft Corp.の商品名称です。
Microsoft Exchange Serverは、米国Microsoft Corp.の商品名称です。
ORACLEは、Oracle Corporationの登録商標です。
Solarisは、米国およびその他の国におけるSun Microsystems, Inc.の商標又は登録商標です。
VERITAS Backup Execは、米国及びその他の国での米国VERITAS Software Corporationの商品名称です。
VERITAS NetBackupは、米国及びその他の国での米国VERITAS Software Corporationの商品名称です。
Windowsは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。
Windows NTは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。
その他の会社名、団体名、商品名は各社、各団体の名称、商標または登録商標です。

以 上



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