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2001年7月6日
 
日立ホームベッド『元気でいて寝』が
業界初 電動介護用ベッドのSGマークを取得
  日立製作所家電グループ(瀬端久仁雄グループ長&CEO)が昨年4月より製造・販売しているホームベッド『元気でいて寝』が、業界で初めて電動介護用ベッドの「SGマーク」を取得しました。

  当社では、本製品の開発にあたって、国際規格のIEC及び欧州規格のENを参考にした社内の製品規格を作成し、安全を十分に配慮した製品づくりを進めてきました。
  今年6月より、財団法人製品安全協会殿が定める製品の安全規格である「SGマーク」の認定対象製品に電動介護用ベッドが加えられ、今回、業界に先駆けての認可取得となりました。

■SGマークを取得した機種
機種  メーカー希望小売価格  主な特徴
 WL−TB102  265,000円(非課税)  2モーター
(背上げ・高さ調節)
 WL−TB103L  313,000円(非課税)  3モーター
(背上げ・高さ調節・膝上げ)

■SGマークの認定基準に関係した製品安全面での製品特長
(1) 手指の挟まれに配慮した『5分割樹脂製ボトム』
  「ベッド外端から190mm以内に8mm以上25mm未満の挟まれ危険部分がない」構造にするため、樹脂性の5分割ボトムにし、ボトム間寸法に安全面の配慮をしました。

(2) 足元の挟まれに配慮した『インサイドフレーム』
  「ベッド外端から120mm以内の足元に足を挟み込む危険部分がない」構造にするため、ボトムの下部がベッド(ボトム)外端より内側になるインサイドフレームにしました。

(3) 安定性を重視した『垂直ハイロー機構』
  「高さ調節機構を有するものでは、最も悪い条件の位置にあって、ベッドの片側に試験荷重をかけても、脚部の浮きが無い」構造にするため、低重心で剛性が高く、偏荷重にも強い、垂直に上昇下降する機構を採用しました。

(4) 耐久性を重視した各部機構設計
  「3千回の繰り返し昇降性を確保」するため、摺動部分には、背上げ機構部のローラースライド、ヒンジ部のメタル軸受けなどの耐久性向上設計を採用しました。

(5) たわみ性・衝撃性に強い『パイプ補強付き樹脂製ボトム』
  「質量75kgの重りを用いたたわみ試験で、たわみ量40mm以下、力を除去した後のたわみ量10mm以下」を確保する構造として、剛性が高いブロー成形樹脂構造にし、かつ、裏側は補強パイプを取り付けました。

(6) 挟まれ時の安全対策として、『背ボトム跳ね上げ機構』を採用
  更なる安全性の確保のため、背ボトムの下での挟まれ防止のため、跳ね上げ機構を採用しました。万一、背ボトムの下降時に挟まれても、力がかかれば逃げてくれる構造です。


■SGマーク・製品安全協会について(製品安全協会資料よりの抜粋)
1.財団法人 製品安全協会について
  昭和48年10月に、「消費生活製品安全法」(安全法)に基づき、通商産業省(現 経済産業省)所管の特別認可法人として設立されました。平成12年12月1日に、「通商産業省関係の基準・認証制度等の整理及び合理化に関する法律」の制定に伴い、「安全法」も改正されたことを受け、財団法人 製品安全協会となり、組織変更されました。
      製品安全協会のホームページ:URL http://www.sg-mark.org

2.SGマークとは
  SGマークは、Safety Goods (安全な製品)の略号で、財団法人 製品安全協会が定めたものです。構造・材質・使い方などからみて、生命または身体に対して危害を与えるおそれのある製品について、安全な製品として必要なことなどを決めた基準を財団法人 製品安全協会が定め、この基準に適合した製品にのみ表示されます。

3.福祉用具製品でのSGマーク認定対象製品
  福祉用具製品では、簡易便器及び簡易腰掛け便座、歩行補助車、棒状つえ、手動車いす、歩行車(ロレータ及びウォーキングテーブル)が認定対象製品で、このたび、電動介護用ベッドが追加されました。

4. 電動介護用ベッドの認定基準及び基準確認方法の作成経緯
  電動介護用ベッドは、上半身を適切な角度に起こしたり、膝関節を屈曲した状態に保持できる、介護を目的としたベッドである。
  国際規格のIEC及び欧州規格のENが作成される中で、日本の製品はこれらの要件を満たしているものがほとんどない。しかし、今後日本では高齢化や介護保険の導入などで福祉用具を使用する機会が増える中で、日本でも海外と同等の安全性を確保する必要があることから、適切な安全性を有した電動介護用ベッドの流通・使用のために、使用者の安全の確保を図る観点から、当該製品について基準を作成することとした。
  まず、平成10年度から2ヵ年にわたって通商産業省から委託調査として「福祉用具(電動介護用ベッド)の安全基準作成調査委員会(委員長;山内 繁 国立身体障害者リハビリテーションセンター 所長)」で行なった。これを受け、平成12年度に福祉用具の有識者による意見の聴取及び検討を踏まえ認定基準の作成を行い安全管理委員会での議決を経て、通商産業大臣申請の承認を得た。(通商産業大臣承認 平成12・06・30産第1号・平成12年7月6日)


■主な仕様

機種 WL−TB102 WL−TB103L
モーター数 2モーター 3モーター
背上げ 有り 有り
最大角度 約76度
腰部沈み込み 有り(背上げに連動)角度0〜―11度
ハイロー(高さ調節) 有り 有り
ストローク 約30cm
膝上げ 有り 有り
(手動で2段階) 最大角度 約40度
全長 193cm
全幅 99cm
床高 約33〜63cm
質量 約90kg 約92kg

以 上




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