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平成12年10月10日
日立が「デジタルカルチャーステーション」事業の一環として
「岩波映画フォーエバー・インターネット・エントリー」を開始
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  株式会社日立製作所 デジタルメディアグループ(グループ長&CEO:藤森好則)、
株式会社インプレスコミュニケーションズ(代表取締役:塚本慶一郎)、日本コロムビア
株式会社(取締役社長:篠原忠彦)、株式会社日立メディアプロ(代表取締役:池田正彦)、
は、岩波映画(*)の文化遺産を継承する日立製作所のプロジェクト「デジタルカルチャース
テーション(DCS)」の事業の一環として、インターネットを通して愛好家がビデオを購
入できる仕組み「岩波映画フォーエバー・インターネット・エントリー」を提供します。

  「デジタルカルチャーステーション」は日立製作所を中心に、日立グループが取り組む
「デジタル技術によって、真に価値のある文化を記録・創作・継承・伝道・保存する事業」
の総称です。従来からのハードウエアやインフラ事業からサービスやコンテンツを含むト
ータルソリューションへと一歩踏み込んだ事業を目指しています。コンテンツの範囲も岩
波映画作品にとどまらず、芸術や文化全般へと広げていきます。既にこの事業の一部とし
て岩波映画作品、美術関係作品、ドキュメンタリーなどのインターネット販売をスタート
しています。URL:http://www.hitachimp.co.jp/dcs/
  「岩波映画フォーエバー・インターネット・エントリー」は、インターネット上で岩波
映画作品のデジタル化に参加して頂く方を広く募り、完成した作品のビデオを購入頂く資
金でデジタル保存を進めていくプロジェクトです。
  
  昭和の躍動期を記録した岩波映画の名作の大半は32mm、16mmなどのフィルムで残されて
います。これらを保護・継承していくために、岩波映画の膨大なライブラリーをデジタル
マスターに変換し、昔からの愛好家の方にも、また岩波映画を知らない若い方にも視聴し
ていただける環境を提供していきます。そのために、このプロジェクトの主旨にご賛同い
ただける方に、インターネットを通して参加して頂き、文化遺産としての岩波映画の保護・
継承をともに進めていきます。

  第1期として「岩波映画特選ビデオライブラリー第1集」(VHS10巻セット15作品)を限
定製作します。参加・購入のお申し込みをいただいた方は、ビデオ化にあたってエンドロ
ールおよびホームページにお名前を記入させていただき、その功績を長く残していきます。
ホームページでは参加者の皆さんのご意見・ご希望を募り、今後のプロジェクトの方向を
一緒に考えていくための仕組みを用意します。また、ホームページではビデオ化される作
品の一部をご覧いただくことができます。

●岩波映画フォーエバー インターネット・エントリー  ホームページ
URL:http://iwanami-eiga.impress.co.jp/


●第1期のスケジュール

募集期間   2000年10月10日〜2000年12月31日
商品完成   2001年1月下旬
商品お渡し 2001年2月中旬

● 第1期の作品
「岩波映画特選ビデオライブラリー第1集」
VHS10巻ボックスセット(化粧箱入り)、解説付き
作品名監督制作年時間
第1巻不良少年羽仁進196091分
第2巻遭難−谷川岳の記録−高村武次195773分
第3巻ともだち時枝俊江196161分
第4巻薩摩盲僧琵琶諏訪淳198390分
第5巻動物園日記羽仁進195774分
第6巻ある機関助手
見えない鉄道員
土本典昭
堀越慧
1963
1970
58分(38分)
(20分)
第7巻ひとりの母の記録
雪まつり
京極高英
羽仁進
1955
1953
59分(38分)
(21分)
第8巻サイエンスグラフィティ
−科学と映像の世界−
スピードトライアル
−トヨタ2000GT−
堀越慧

土屋信篤
1984

1966
60分(26分)

(34分)
第9巻信州の自然
雷鳥の四季
秋山矜一
片山龍峰
1970
1978
59分(29分)
(30分)
第10巻絵を描く子供たち
もんしろちょう
羽仁進
羽田澄子
1956
1968
58分(39分)
(29分)
                                
  注:(  )内の時間は、個々の作品の長さを示す

企画・制作      株式会社日立製作所、株式会社日立メディアプロ
製造          日本コロムビア株式会社
制作協力・販売  株式会社インプレスコミュニケーションズ


(*)岩波映画とは

  岩波映画製作所は、1949年に北海道大学低温研究室(当時)中谷宇吉郎博士の提唱に
より「良心的な新しい科学映画の製作」を創立の精神として発足しました。当初、岩波
映画製作所は「中谷研究室」と言い、第一回作品は「凸レンズ」で、16mm短編映画
(黒白約10分)の秀作です。
 翌1950年に株式会社岩波映画製作所を設立し、以来記録映画、教育映画を中心に日本
を代表する多くの映画を製作してきました。代表作に「佐久間ダム」「法隆寺」などが
あり、その他にも日本の教育映画界の様々な賞を多く受賞するといった華々しい足跡を
残しています。
TV界においても「たのしい科学」「日本発見シリーズ」をはじめ、現在の教育科学番組
の先鞭となる作品を多数制作しました。1964年の東京12チャンネル開局(教育チャンネ
ル)にあたっては、製作協力グループともなっています。また人材面でも、今日も各界
で活躍する幾多の著名人を送り出しています。
本年4月に、岩波映画製作所の作品が散逸することを惜しみ、日立製作所が岩波映画の
保管、管理を受継ぎ、20世紀の日本の文化遺産を21世紀に継承し、同時に多くの人々に
これらの映像、写真を伝えるために「岩波映画ライブラリー」を設立しました。



                                                                        以上




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