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平成12年5月11日
近距離無線ネットワーク技術「Bluetooth」対応機器向け
16ビットシングルチップマイコン「H8S/2214F」を製品化
- Bluetooth対応機器の
開発期間を短縮し、機器の小型化、低価格化を実現可能 -
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 日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO石橋 正)は、このたび、携帯電話やノートパソコン
などを無線でつなぐ次世代のネットワーク技術「Bluetooth」対応機器向けに16ビットシングルチ
ップマイコン「H8S/2214F」を製品化し、平成12年8月からサンプル出荷を開始します。
 本製品は、当社の16ビットマイコンの最上位CPU「H8S」をコアとし、既に製品化している
「H8S/2238F」に続く、Bluetoothベースバンド制御用マイコンの第二弾製品です。

 近年、携帯電話やノートパソコン、デジタルスチルカメラなどの携帯型情報機器の市場が拡大し
ており、Bluetoothは、これらの複数機器間の近距離無線ネットワーク技術として、現在注目を集
めています。
Bluetoothの規格は、標準化を推進している団体であるBluetooth SIG(注1)により策定され、
2.4GHz帯を利用して、最大伝送距離10m、最大データ伝送速度1Mビット/秒を実現する技術であり、
2000年中にはBluetoothを搭載した機器の出荷が始まる見通しです。
 当社は、平成11年9月に米国Silicon Wave社との間で、Bluetooth対応機器向けに、ベースバン
ド用マイコンとRFトランシーバのチップセットの提供およびシステム開発サポートを行うトータル
ソリューションを提供することで合意しました。Silicon Wave社はRFトランシーバとしてRMC
(Radio Modem Controller)プロダクトファミリを、当社はベースバンド部のデバイスの開発、供
給を行ってきました。

 当社では、Bluetoothのベースバンド用マイコンとして、256kバイトのフラッシュメモリ、およ
び16kバイトのRAMを内蔵した16ビットマイコン「H8S/2238F」を製品化し、市場に供給してきまし
た。
 今回の「H8S/2214F」は第二弾製品で、メモリ容量をコンパクトにし、128kバイトのフラッシュ
メモリ、および12kバイトのRAMを内蔵しています。フラッシュメモリを内蔵しているため、
Bluetoothの規格変更やデータの調整が容易にでき、機器の開発期間を短縮できます。さらに、ピ
ン配置が「H8S/2238F」と完全互換である上、周辺機能についてもアドレスや機能の互換性を保っ
ているため、「H8S/2238F」で開発した基板、ソフトウェアを流用することができます。

 本製品は、動作電圧2.7〜3.6V時に最大16MHzの高速動作が可能です。また、Bluetooth規格で必
要とされる最大データ伝送720kビット/秒の非同期シリアル転送が可能なUART(注2)を1チャネル内
蔵し、さらに、DTC(注3)とDMAC(注4)の使用により、1Mビット/秒の高速なシリアルデータ通信を
容易に実現できます。
その他の周辺機能として、3チャネルの16ビットタイマ、1チャネルのウォッチドッグタイマ、およ
び1チャネルのD/A変換器等、豊富な機能を内蔵しているため、Bluetooth対応機器の低価格化、小
型化を実現できます。

 パッケージは、100ピンプラスチックの0.5mmピンピッチTQFP、0.4mmピンピッチTQFP、および
112ピンCSPを品揃えしており、Bluetooth対応機器の小型化・薄型化を実現できます。


 今後の展開として、マスクROM版の「H8S/2214」やUSB(注5)機能など周辺機能を内蔵した製品等、
Bluetooth向けデバイスの更なるラインアップ強化を図っていきます。

(注1) Bluetooth SIG(Special Interest Group)は、1998年に設立され、現在9社を中心として、
   当社を含め1,500社を超える企業が会員となっています。
(注2) UART(Universal Asynchronous Receiver Transceiver):非同期シリアル通信用送受信
      回路。
(注3) DTC(Data Transfer Controller):割り込みによって起動され、CPUに代わってデータ転送
   が可能。 転送情報を内蔵RAMに配置することで、チャネル数の増加を実現します。
(注4)DMAC(Direct Memory Access Controller):CPUの代わりに、メモリとメモリまたはメモリ
   と周辺デバイス間で、直接データ転送する制御を行う機能やデバイス。
(注5) USB(Universal Serial Bus):PCの周辺機器接続用インタフェースとして、従来のRS-232C
   などに代わり、より高速で、キーボードのインタフェース等と共通化を図ったシリアルバス
   インタフェース。

■開発環境 
 ユーザのソフトウェア開発環境としては、「H8Sシリーズ」用のCコンパイラ、アセンブラ、リン
ケージエディタ、ライブラリアン、シミュレータ、デバッガなどが一般的に使用されているパソコ
ンやワークステーション上で利用可能です。さらに、ハードウェアサポートとして、リアルタイム
エミュレータ「E6000」をはじめとする各種エミュレータを準備しています。

■応用例
Bluetooth対応機器:Bluetoothモジュール、PDA、PCMCIAカード、携帯電話、PC等

■価 格
製 品 名パッケージサンプル価格(円)
H8S/2214FHD64F2214TE16TQFP-1001,600
HD64F2214TF16TQFP-1001,600
HD64F2214BP16CSP-1121,700
                    以  上


















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