日立製作所は、このたび、業界標準の決済手順SET(TM)＊１に対応したクレジット決済機能を
搭載することでエレクトロニックコマースの実現を支援する「ペイメントサーバ」等５種類の
ソフトウェアに、新たにデビット決済＊２機能を追加し、本日から出荷を開始します。
　今回のソフトウェアでインターネット経由のデビット決済をサポートすれば、電子モールの
商品購入の際に、インターネット経由で購入者の口座からダイレクトに代金引き落としができ、
SET(TM)によるクレジット決済とあわせて多彩な決済手段をサポートできます。
  尚、今回、出荷を開始する製品は、SET(TM)のコンプライアンステスト＊３に合格しています。
＊１：SET(TM)（Secure Electronic Transaction）は、VISAとMasterCardが共同で開発した、
      オープンなネットワークで安全なクレジットカード決済をするためのプロトコルです。
＊２：SET(TM)1.0仕様を拡張した、デビット決済機能(Pin Based Debit)です。
＊３：ベンダが開発したソフトウェアが、SET(TM)プロトコル仕様を満たしているか確認する
      SETCo(Secure Electronic Transaction LLC.)公認のテストです。合格製品にはSETマー
      クの表示が許可されます。

　近年、インターネットを利用した取引は国内で急速に広まりつつあります。ＢtoＣ市場では、
電子モールが急速に増加し、音楽等のデジタルコンテンツの商品化が進むなど、個人消費者を
中心に利用が拡大する見込みです。また、デビットカード決済も今月から本格化するなど、決
済手段の多様化が進んでいます。

　当社では、平成８年１０月に、ECシステムの構築を総合的に支援するソフトウェア製品と各
種サービスを「日立コマース・ソリューション」として体系化しました。オンラインショッピ
ングを中心とする消費者EC分野、多様な決済手段に対応する決済系ECシステム分野、EDI形式
データや図面データ等の交換機能などを提供する企業間EC分野向けに、広範なEC製品／サービ
スを提供してきました。

　今回、決済に必要な認証書を発行する認証局を構築する「電子取引認証サーバ」、インター
ネットショップからの決済要求を金融機関で受け付ける「ペイメント・ゲートウエイ」、イン
ターネットショップで買い物をした消費者の決済要求を受け付ける「ペイメントサーバ」、
「ペイメントアダプタ」、サービス利用者の決済に必要な情報を管理する「カードホルダ・ク
ライアント」にデビット決済機能を新たに追加しました。これにより、金融機関および電子モ
ール／ショップ運営業者は、SET(TM)によるクレジット決済とデビット決済が可能となり、消
費者に多様な決済手段を提供できます。デビット決済では、商品の購入と同時に決済されるた
め、消費者は、インターネットショッピングによる代金を現金で支払うのと同じ感覚で決済で
きます。
　また、今回出荷した製品群は、ネットワークを利用した決済方式の標準化を目指し設立され
た日本インターネット決済推進協議会（http://www.jippa.gr.jp/）が、普及推進しているク
レジット及びデビット決済を利用したインターネットショッピングの決済サービスに使用され
ます。

■他社商品名称に関する表示
・Microsoft、Windows、Windows NTは、米国およびその他の国における
  米国Microsoft Corporationの登録商標です。
・Windowsの正式名称は、MicrosoftR Windows(R) Operating Systemです。
・Windows NTの正式名称は、Microsoft(R) Windows NT(R) Operating Systemです。
・HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
・SETＴＭは、SET Secure Electronic Transaction LLC.の登録商標です。
・その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

                                                    −以上−

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