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平成12年1月4日
社長年頭訓示(抜粋)
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 新年明けましておめでとうございます。
本年2000年は、Y2K問題がありましたが、尽力された関係者の皆さんに厚く御礼申
し上げたいと思います。
  まさに今年は20世紀最後の年であり、また、日立にとって創業90周年の記念すべき年で
もあります。この節目の年を、私は、21世紀にむけ日立が大きな変革を遂げる、歴史に残
る年にしたいと念願しております。

  昨年11月には、中期経営計画「i.e.HITACHIプラン」を発表しました。今年こそが、日
立変革の重要な転換点となる年であります。
  では、変革をめざす「i.e.HITACHIプラン」の具体化、実践にむけ、皆さんに特にお願
いしたいことを、四点申し上げます。

  まず第一は、日立の将来ビジョンとして宣言した「ベスト・ソリューション・パートナ
ー」への変革は、日立のすべての事業部門の課題である、ということであります。情報・
通信や半導体、ディスプレイといった、情報エレクトロニクス部門だけではなく、電力・
電機や産業機器、昇降機などの重電部門、また、家電、デジタルメディア、自動車、計測
器など、日立のすべての部門で、「ベスト・ソリューション・パートナー」への変革を成
し遂げてもらいたいのであります。インターネットによって世の中が急速かつ劇的に変化
している中で、お客様のインターネット活用をサポートしたり、日立自身がインターネッ
トやIT技術を駆使しビジネスを展開するということに、もっともっと力をいれていかなけ
ればなりません。
  アメリカは、ITによって経済を立て直しました。日本の未来もIT分野やインターネ
ットの世界に見出せるのであります。情報分野のみならず、重電分野においても、IT技
術によって新たな付加価値をお客様に提供できるのです。全部門における「ソリューショ
ン企業への変革」、まずこれを肝に銘じていただきたいのであります。

  第二は、お客様に喜ばれるソリューションを提供していくために、お客様に最も近い営
業が、お客様の声の代弁者として社内をどんどんリードせよ、ということであります。ソ
リューションを提供するためには、お客様のニーズやウォンツを知らなければなりません。
営業や営業を支えるSE、設計・開発担当なども、お客様の業務の中身をしっかり勉強し、
お客様から相談相手として信頼を勝ち取らなければならないのです。お客様から選ばれる
時代というのは、「全員営業の時代」ということでもあります。
  さらにお願いしたいのは、新規のお客様の開拓です。今後、サービス事業や新事業を立
ち上げていくためには、新分野のお客様とのコンタクトを広げ、新規のお客様をどんどん
開拓していただきたいのであります。

  第三は、90年の歴史の中で、われわれが培い、高めてきたソフト、システム、サービス
を含めたモノ作りの基本をしっかりとキープする、ということであります。開発力、設計
力、生産技術力、品質管理、工程管理などの製造業の基本的なパワーは、日立が90年にわ
たり鍛え上げ、世界の競争相手を凌駕し、われわれの誇りとするところであります。高い
技術力、誰にも負けない信頼性、これが日立が日立たるゆえんであり、お客様が日立に寄
せて下さる信頼の根本にあるものであります。また、製造現場における技術・技能を磨く
ということも重要であります。昨年、技能五輪の世界大会において、日立事業所の出場者
が、構造物鉄工の部で金メダルを獲得されました。世界大会での金メダルは、日立にとっ
て16年ぶりの快挙であり、日立に脈々と流れてきた技能の伝統が生き生きと継承されてい
ることの証明でもあります。大変うれしく、また心強く思う次第であります。今後も、モ
ノ作りの基本をしっかりとキープし、90年にわたり育んできた日立製品に対するお客様の
信頼、期待に応えていただきたいのであります。

  第四は、90周年を迎え、日立はグループとしての力を最大限に発揮し、世界にむかって
大きく飛躍しようではないか、ということであります。連結日立としての体制をグローバ
ルに強化することが重要な課題であり、研究開発の協力関係をますます強固にするととも
に、グループを結ぶ求心力として、日立ブランドの価値向上戦略をスタートさせます。企
業ブランドの価値とは、企業の活動全てを通じて、株主や投資家、お客様、地域社会、マ
スメディアそして社員の皆さんといったステークホルダーの方々が抱くイメージの集積で
あります。したがって、価値の高い企業ブランドを持つことは、選ばれること、つまり、
強い市場競争力を持つことにつながります。HITACHIという企業ブランドの価値を、さら
に高めるために、本年4月から新たなブランドマネジメントをスタートさせます。日立を
どのようにイメージしていただきたいかを明確にし、その目標達成のために、戦略的なブ
ランドマネジメントを実施していきます。

以上が、本年特にお願いしたいこと、四点であります。

  中期経営計画「i.e.HITACHIプラン」は、21世紀にむけた日立の新たな成長戦略であり
ます。日立には、プランを実現する技術力と財務力、そしてなによりも優秀な人材がそろ
っていると確信しています。今求められるものは、断固たる実行力と、何が何でも目標を
達成するという強い執念、チャレンジ精神であります。創業者小平浪平翁が、90年前、国
産技術の振興という高い志をかかげ、次々と未知の技術、製品に挑戦し続けたことを思い
起こそうではありませんか。その後の数々の困難にも、先人達は「開拓者精神」と「有言
実行」をモットーに、常に道を切り拓き、今日の日立グループを築き上げました。日立ス
ピリットをもってすれば、21世紀への日立の変革は、必ず成し遂げられます。
  「i.e.HITACHIプラン」によって、事業の方向性と目標を、宣言いたしました。私は目
標達成のため、先頭にたってリーダーシップを発揮していきます。皆さんも私とともに、
志をひとつにして、日立を世界でいちばん信じられる会社にしようではありませんか。

                                                                   以上


                                  




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