1) |
MPEG-7:ISO/IECが現在策定中のマルチメディア・コンテンツの内容記述方式に関する国際標準規格。本年秋に標準化を予定。ここでISOはInternational
Organization for Standardization(国際標準機構)の略称。「物質およびサービスの国際交換を容易にし、知的、科学的、技術的および経済的活動分野における国際間の協力を助長すること」を目的とした国際標準策定機関。IECはInternational
Electrotechnical Commission(国際電気標準会議)の略称。ISOの下部組織で、電気・電子部門を担当している。電気工業に関する国際的な標準化の促進を目的とした国際機関である。 |
2) |
MPEG-1:Moving Picture Experts Group Phase 1。CD等への動画像ならびに音声データの蓄積を目的として制定されたマルチメディア符号化方式。動画と音声合わせて1.5メガビット/秒程度のデータ転送速度が想定されている。画質はVHSのビデオ並み。Video
CDなどで利用されている。 |
3) |
MPEG-2:Moving Picture Experts Group Phase 2。デジタル放送やDVDでの動画像ならびに音声データの蓄積を目的として制定されたマルチメディア符号化方式。現行TV放送で、動画と音声合わせて4〜15メガビット/秒程度のデータ転送速度、S-VHSのビデオ程度の画質が想定されている。また、デジタルハイビジョンにも対応する。デジタルテレビ放送やDVDなどで利用されている。なお、MPEG-3はデジタルハイビジョン信号の符号化方式として検討されたが、MPEG-2に吸収されたため現在は存在しない。 |
4) |
MPEG-4:Moving Picture Experts Group Phase 4。動画像を十数キロビット/秒から数十メガビット/秒の幅広いビットレートで圧縮可能な方式を採用している他に、「誤り耐性機能」(伝送誤りを修正するための機能)などがサポートされており、モバイル端末などで今後利用が広まると期待されている。 |
5) |
DSP:Digital Signal Processor(デジタル信号処理装置)の略称。高速な積算器を搭載し、数値演算処理を効率良く行うために設計された汎用演算装置。音声の符号化解析処理等で利用されている。 |