| 日時 | 2011年11月9日(水) 18:30〜20:50 |
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| 会場 | 特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR) |
| 講師 | 特定非営利活動法人難民を助ける会 小川 祐子 氏 |
今回のボランティア・セミナーは、震災発生当初より障がい者、高齢者を中心とした支援物資の配付や、福祉施設の修繕など、さまざまな活動を通じて被災地支援に取り組む特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR JAPAN)のオフィスで、同会が行っている支援についてご紹介いただいた上で、支援活動に必要な事務作業のお手伝いを行いました。

会場風景
特定非営利活動法人難民を助ける会は、紛争や災害が発生した地域への緊急支援、職業訓練やリハビリを通じた障がい者の自立・社会参加を促進する障がい者支援、地雷・不発弾による被害者の支援や被害防止教育(地雷・不発弾対策)、エイズ・マラリアなどの感染症対策、これらの社会問題を日本で広く知らせるための啓発活動などを世界各地・日本で展開する国際NGOです。1979年に日本で生まれて以来、政治・宗教・思想に偏らず、困難な状況下にある人々の中でも、より弱い立場にある方々を、長期的な視点をもって支援していくことを中心に考え、活動を行っています。
今回の東日本大震災被災地域においても、3月13日に緊急支援チームを被災地に派遣し、14日から支援物資の配付を行うなど、発生当初からさまざまな支援を行ってきました。現在は仮設住宅、民間借り上げ住居(みなし仮設)のほか、障がい者施設や高齢者施設など、会の理念にもあるとおり、障がい者や高齢者など災害時の支援からとりこぼされがちな方々や、行政では目の行き届きにくいところに重点を置いた支援活動を展開しています。

難民を助ける会・小川祐子氏
4月から実施している「手作りトートバッグで被災地を応援しよう」プロジェクトも、そんな支援活動のひとつ。さまざまな支援を通じた被災者とのふれあいの中から聞き出した「食料や衣料品などの物資は手に入っても、なかなかそれ以外のところにまで手が回らない」「避難所で身の回りの物を入れるちょっとしたバッグがあれば」という被災者の声をもとにスタートしたものです。全国から手づくりトートバッグを募集し、会のメインキャラクターであるうさぎのサニー(※)のストラップをつけて現地で配付する本プロジェクトの呼びかけに、これまで国内外から7,700個近くのトートバッグが寄せられたということでした。被災者に配付したところ、「欲しいと思っても、なかなか言い出せずにいたので本当にありがたい」「手づくりのあたたかみを感じるとともに、送ってくださった方からの心温まるメッセージに感動した。」など、大変な反響がありました。
そこで今回のボランティア・セミナーでは、第二弾のトートバッグ募集呼びかけに集まったトートバッグに、メッセージカードが入っているかを確認し、難民を助ける会のメインキャラクターである「うさぎのサニー」ストラップをつけてダンボール箱に梱包する作業を行いました。

テーブルごとに協力しながら作業を進める参加者たち
役割分担を行い、流れ作業のような形で作業を進めるところがあれば、それぞれが一連の作業を行うところもあり、テーブルごとにさまざまな方法をとりつつ、手際よく作業を進めていきます。こうして35名の参加者が作業を行った結果、1,200個あったトートバッグの梱包作業も1時間足らずで完了しました。

セミナー終了後の交流会
その後は、難民を助ける会を支援している方々に年末に送る活動報告の封入作業を行いました。限られた時間の中での作業となったため、その全てを終了させることはできませんでしたが、 40,000通あまりを封入しなければならず、日頃のボランティアだけで実施するには負担の大きい作業ということでしたので、35人という参加者のスケールメリットが生きる結果となりました。
作業後に小川さんが述べられた「支援活動を行うためのさまざまな業務の中には、表には出にくい、地道な作業もたくさんあります。その地道さゆえ、なかなか光が当たることはありませんが、こうした作業の大切さをご理解いただき、ご協力くださり、本当にありがとうございました。」という感謝の言葉に、参加者たちは被災地に直接行かなくてもできることがあって、こうしたさまざまな支えが積み重なって大きな力となり、被災地に届けられるということを実感したのではないかと思います。
作業終了後には交流会を設けましたが、協力して作業を進めたこともあってか、今日の気づきを共有したり、ボランティアに関する情報交換をしたりするなど、初対面同士でも打ち解けた様子で談笑する姿が垣間見られました。なお、この交流会には、小川さんはじめ難民を助ける会スタッフのみなさんも参加されたので、あまり接する機会ことのない、NPOで働く方々の姿や声に耳を傾けるよい機会ともなったようです。
参加者からは、「NPOの事務所に直接出向いて活動をしたことで、その様子を肌で感じることができ、良かった」「今回NPOの方々と直接お話をさせていただいて、例え小さなお手伝いであったとしても喜んで下さる方がいて、それが沢山になるととても大きな力・影響力になるのだと知ることができた」「被災地支援に限らず、このような特別な技術は必要ないけれども人手と時間を要する「地味な作業」が支援の根底にあり、必要不可欠なものと思った」といった感想が寄せられました。
(※)うさぎのサニー
地雷廃絶キャンペーン絵本『地雷ではなく花をください』(絵・葉祥明、文・柳瀬房子・難民を助ける会会長 発行・自由国民社)シリーズの主人公。難民を助ける会のメインキャラクターとしてさまざまな形で活躍。チャリティグッズも販売されている。
特定非営利活動法人難民を助ける会
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