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日立ソフトボール部

第12回世界選手権 試合結果

アメリカに敗れはしたものの、堂々の銀メダル獲得!!

 2010年6月23日〜7月2日(現地時間)にかけて、第12回世界選手権大会がベネズエラの首都カラカスで行われた。
 我が日立ソフトウェアからは、斎藤ヘッドコーチ、亀田マネージャ、篠崎トレーナーのスタッフの他、藤原麻起子 、瀬川絵美、西山麗、溝江香澄、濱本静代、山田恵里、馬渕智子の7選手が出場した。
 日本は予選リーグを負けなしの全勝でグループAの1位で決勝トーナメント進出。決勝トーナメントでは、まずはグループB2位の地元ベネズエラを下し、準決勝でアメリカと対戦。これに敗れるものの、3位決定戦でカナダを撃破し、再度決勝でアメリカと対戦する。しかしながら、投手力、打撃力共に圧倒的な力を誇るアメリカにまたもや敗れ、北京オリンピックに続く金メダル獲得はならなかったが、堂々の銀メダル獲得。
 これで世界選手権は4大会連続のメダル獲得となり、3大会連続の銀メダル獲得を果たした。
 選手、スタッフの皆さん、本当に良くやったと思います。さらに、大会期間中、速報サイトに激励コメントをくださいました皆様、ありがとうございました。また、決勝戦で太鼓と日の丸持参で、ベネズエラの観衆も味方に付けて応援して頂きました、現地日本人の皆様、本当にありがとうございました。

[写真]銀メダル   [写真]銀メダル
[写真]世界選手権

決勝トーナメント

[結果]決勝トーナメント


決勝 対 アメリカ戦(7月2日)

投打共にアメリカの壁厚く、銀メダル

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
アメリカ 0 0 0 5 2     7
日本 0 0 0 0 0     0
  • 【バッテリー】】★藤原(3回),山根(2/3),染谷(1回1/3)―峰
  • 【二塁打】坂元(2回)

試合レポート

いよいよ最後の決戦。夜の10時に試合開始。前日の対決に敗れ、這い上がってまたアメリカに挑むパターンは北京オリンピックの時と同じ。日本の先発は満を持して藤原。その藤原は強力打線相手に、3回をノーヒットで抑える素晴らしい立ち上がり。

一方、アメリカの先発はまたしてもオスターマン。昨日、1安打完封されたリベンジを果たしたい。初回裏、先頭の西山がいきなりのライト前で出塁するが、ここで二塁に遅れず先制機を作れない。さらに2回裏、一死から坂元が右中間を破る二塁打。二死三塁まで進むが、ここも得点できず。

4回表、藤原は先頭打者にライト線の二塁打を喫し、続く打者のセンター前で先制点を奪われる。さらに代わった山根、染谷もヒットなどでその後4点を追加され、この回一挙5失点。

少しでも点を返したい打線であったが、途中代わったアボットから、狩野が四球で出塁するのが精一杯。5回表には染谷が2ランを喫し、その裏、日本の攻撃は三者凡退。これにより、7点差が付きコールドゲーム。やはり、アメリカの壁は厚かった。

しかし、新しいメンバーで臨んだ世界選手権。アメリカには勝てなかったが、各国の強豪を撃破しての銀メダルは凄いことだと思う。選手・スタッフの皆は堂々と胸を張って帰ってきて欲しい。


3位決定戦 対 カナダ戦(7月2日)

大量点で撃破し、再度アメリカとの決勝戦へ

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日本 0 3 1 1 1 1 5 12
カナダ 0 0 0 1 0 1 1 3
  • 【バッテリー】】☆染谷(6回2/3),岡村(1/3)―峰
  • 【二塁打】松岡(3回),峰(7回)

試合レポート

これに勝てば決勝進出。負ければ3位決定。対戦相手は昨日、オーストラリアに最終回逆転サヨナラ勝ちし、さらに中国を破って勢いに乗るカナダ。予選リーグでも1点差で辛勝しただけに、決して楽な相手ではない。しかし、スタジアムには日の丸と太鼓で大きな声援を送ってくれる心強い応援団が登場。

2回表、先頭の坂元がレフト前で出塁。ここで、雨のため3時間近く中断。再開後、連続の四死球で無死満塁のビッグチャンス。濱本は三振に倒れるが、続く河野の打席で相手投手がワイルドピッチを犯して先制点。河野倒れて二死二、三塁となるが、西山がセカンド左を抜ける2点タイムリー!

3回表には馬渕がイレギュラーヒットで出塁。坂元が二塁に進めると、松岡が右中間へのタイムリー二塁打を放ち4点目。4回表には二死から狩野がヒットで出塁。すかさず盗塁を決めると、山田がセンター前に弾いて5点目。小刻みに追加する。

一方、先発の染谷は3回を1安打ピッチングと上々の立ち上がり。しかし、4回裏、四球と2本のヒットで一死満塁のピンチを招くと、セカンドゴロの間に1点を返される。直後の5回表、坂元の先頭打者ヒットを足掛かりに、二死二塁で濱本の当たりがイレギュラーとなり、代走溝江が還って取り返す。さらに6回表、二死から四球と盗塁の山田を二塁におき、馬渕のタイムリーで7点目。7回表は打者一巡の猛攻で大量5点を奪い染谷を援護する。

染谷は6回と7回に2点を失うが、大量点に守られゲームセット。これで銀メダル以上が確定し、続けて行われる決勝で、ぜひアメリカにリベンジして欲しい。


準決勝(グループA1対B2勝者 VS グループB1対A2勝者) 対 アメリカ戦(7月1日)

1安打に封じられ完敗 明日、敗者復活戦へ望みを託す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日本 0 0 0 0 0 0 0 0
アメリカ 3 0 0 0 1 0 x 4
  • 【バッテリー】★山根(5回),瀬川(1回)―峰,谷川

試合レポート

これに勝てば決勝進出。負ければ明日、3位決定戦(勝てば再度決勝)へとまわる大一番。対するアメリカは日本でもお馴染みのアボットなどの強力投手陣と、これまた良く知るワトリーに代表される強力打線のチーム。今大会のアメリカは一発長打のブストスはいないものの、強力打線は健在で、さらに小技も絡ませた攻撃も仕掛けており、北京オリンピックより強いのではという印象を受けていた。

そのアメリカの先発はエース、オスターマン。日本は初回一死から西山が四球で出塁。続く山田の当たりは足で稼ぐ内野安打となり、いきなりオスターマンを攻め立てる。しかし、馬渕、坂元がオスターマンの決め球のドロップに連続三振を喫して得点出来ない。

日本の先発は山根。初回裏、一死から四球とヒット2本を許し、満塁のピンチ。続く打者を一塁ゴロに打ち取るが、濱本がホームへ悪送球。一気に2者に還られる。さらに続く打者にレフトへの犠牲フライを打ち上げられ、3点をリードされる苦しい展開。

初回に3点を失った山根であったが、その後は4回まで四球1つのみと、強力打線を封じる素晴らしい投球。しかし5回裏、先頭打者にレフトへの二塁打を許し、タイムリーで4点目を追加される。なんとかオスターマンを攻略したい打線であったが、2回から6回まで1人のランナーも出せず、攻略の糸口がつかめない。

6回裏は瀬川が登板。四球とヒットで2人の走者を背負うが、無得点で切り抜け最後の攻撃に託す。しかし7回表は山田が四球で出塁したのみ。結局、1安打完封で二塁も踏めずに完敗。しかし、これで終わったわけではない。明日の3位決定戦(中国とカナダの勝者と対戦)を勝ちあがれば、アメリカにリベンジするチャンスがある。状況は北京オリンピックと同じ。ぜひ明日の2試合を勝ち抜いて欲しい。


準々決勝(グループA1位 VS グループB2位) 対 ベネズエラ戦(6月30日)

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
ベネズエラ 0 0 0 0 0 0 0 0
日本 0 0 0 2 0 0 x 2
  • 【バッテリー】】☆染谷―峰

試合レポート

グループAの1位とグループBの2位対決。日本の対戦相手は予想に反して開催国のベネズエラ。ベネズエラのテレビでも今大会はPRされており、スタジアムはベネズエラ国民で埋め尽くされ、完全アウェー状態で試合開始。

先発の染谷は先頭打者にいきなりセーフティーバントを決められるが、次の打者の送りバントを内野陣が併殺打に仕留めると波に乗り、4回まで無安打6三振に抑え込む。

一方、打線は相手エースのコーナーをつくピッチングに大苦戦。3回まで峰のヒット1本に抑えられ攻略の糸口がつかめない。しかも、スタジアムはベネズエラの選手が塁に出たり、日本の打者をアウトにするたびに大絶叫。会場の雰囲気でベネズエラチームを乗せないためにも、なんとか早めに先制点が欲しい。

その打線は4回裏、先頭の狩野が死球で出塁し、盗塁を決め初めての得点圏走者。続く山田が三塁を破り(記録はエラー)無死一、三塁。馬渕の当たりはピッチャーゴロとなるが一塁へ送球する間に狩野がホームイン! さらに四死球で一死満塁のチャンスが続く。ここで松岡の当たりはライトへのフライ。犠牲フライかと思われたが、ライトが躊躇なく三塁に送球しタッチアウト。しかし、ホームインした山田の足がタッチプレーよりも早く2点目を奪う。

この2点を守備陣が死守。染谷は5回表、先頭打者にこの試合2本目のヒットを打たれるが、続く打者を併殺に仕留める。6回表にも先頭打者にライト前に運ばれるが、狩野が一塁に送球してライトゴロにするビッグプレー!

6回裏、一死から濱本がチーム2本目となるヒットで出塁。西山が送りチャンスを作るが追加点ならず。7回表、染谷は一死からヒットを許すが後続を連続三振に仕留めてゲームセット。これで4大会連続のメダルが確定。明日、圧倒的な力で相手をねじ伏せているアメリカと対戦する。

予選リーグ

対 南アフリカ戦(6月29日)

馬渕の2ランなどでコールド勝ち 予選全勝し、Aグループ1位で決勝進出!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日本 5 1 3 1       10
南アフリカ 0 0 0 0       0
  • 【バッテリー】☆岡村(2回),瀬川(2回)―谷川
  • 【本塁打】馬渕(1回:2ラン),谷川(1回:2ラン)
  • 【三塁打】溝江(1回) 【二塁打】濱本(2回),坂元(4回)

対 イギリス戦(6月28日)

山田、コールドを勝ちを決めるサヨナラヒット!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
イギリス 0 0 0 0 0 0   0
日本 4 0 0 0 0 3x   7
  • 【バッテリー】】☆山根―峰,谷川
  • 【三塁打】馬渕(1回) 【二塁打】松岡(1回)

対 カナダ戦(6月27日)

濱本、決勝点を呼び込むエンタイトルツーベース!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
カナダ 0 0 0 0 1 0 0 1
日本 0 0 0 1 1 0 x 2
  • 【バッテリー】☆染谷―峰
  • 【二塁打】峰(3回),濱本(5回)

対 キューバ戦(6月26日)

日本、投手を中心とした守備力で1点を守り抜く

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
キューバ 0 0 0 0 0 0 0 0
日本 0 1 0 0 0 0 x 1
  • 【バッテリー】☆山根―谷川
  • 【二塁打】松本(2回)

対 オランダ戦(6月25日)

藤原、ヨーロッパの強豪相手に完封勝ち!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
オランダ 0 0 0 0 0 0 0 0
日本 0 0 3 1 0 0 x 4
  • 【バッテリー】☆藤原―峰,谷川
  • 【本塁打】坂本(3回) 【二塁打】山田,河野×2

対 台湾戦(6月24日)

山田、先制のタイムリー!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
日本 1 0 0 1 0 2 1 5
台湾 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】☆染谷(6回),山根(1回)―峰
  • 【三塁打】馬渕(7回) 【二塁打】峰(4回)

対 アルゼンチン戦(6月23日)

日本、開幕戦をコールド発進!

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
アルゼンチン 0 1 0 0       1
日本 7 6 0 x       13
  • 【バッテリー】藤原(1回),☆瀬川(2回),岡村(1回)―峰,谷川
  • 【三塁打】狩野(2回)

予選リーグ成績表 (各グループ上位4チームが決勝トーナメント進出)

グループAグループB
順位チーム勝ち負け順位チーム勝ち負け
1日本701アメリカ70
2カナダ612ベネズエラ61
3台湾523オーストラリア52
4オランダ434中国43
5キューバ345チェコ34
6イギリス256ニュージーランド25
7アルゼンチン167ドミニカ共和国16
8南アフリカ078ボツワナ07