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日立ソフトボール部

第74回国民体育大会 関東予選
第二代表決定トーナメントでも敗れ、全国大会出場ならず

 第74回国民体育大会の関東予選が、8月24日(土)〜26日(月)にかけて千葉県成田市/中台運動公園、下総運動公園で開催された。日立単独チームの神奈川県は、一回戦で埼玉県との対戦に辛くも勝利したが、準決勝戦での群馬県戦で敗退。第二代表決定トーナメントに回るも、山梨県戦でまさかの完封負け。全国大会出場を逃す結果となった。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。

[試合結果]国体関東予選

一回戦 対 埼玉県(8月24日)

小薗の力投で辛くも勝利し、準決勝戦に駒を進める

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
神奈川県(日立) 0 0 0 0 0 1 0 1
埼玉県 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】☆小薗−鈴木

試合レポート

国体関東予選の初戦は、日本リーグ1部所属の戸田中央総合病院の単独チームである埼玉県との対戦。

神奈川県(日立)の初回の攻撃は、二死から松本が死球で出塁するが、続く那須はサードゴロで無得点に終わる。神奈川県の先発小薗は、二死からレフト前に運ばれた後、四死球を与え二死満塁とするが、次打者を見逃し三振で抑え自ら招いたピンチの芽を摘み取る。

2回表、神奈川県の攻撃は、先頭打者の倉本が四球で出塁、二死二塁まで進めるも得点には結びつかず。その裏、内野エラーで埼玉県の先頭打者を出塁させると、二死からショートの頭上を越えるレフト前ヒットで二死一、二塁とされるが、後続をしっかりショートゴロに打ち取り得点は与えない。

3回表、先頭打者の屋禰の打球はセカンド正面でイレギュラーし、結果的に内野安打に。続く加福のサードゴロはフィルダースチョイスとなり無死一、二塁のチャンス! しかしながら、二死二、三塁まで進めるもその後が続かず好機を逃す。

小薗は良いテンポで3回裏、4回裏と続けて三者凡退に抑え、5回裏には先頭打者にライト前ヒットで出塁を許すも、後続を危なげなくシャットアウト。打線の援護を待つ。

試合が動いたのは6回表。先頭の松本がセンター前ヒットで出塁。一死から倉本もセンター前ヒットを放ち、ワイルドピッチとフォアボールで一死満塁の大チャンス! ここで鈴木が放ったサード強襲ヒットの間に三塁ランナー松本がホームイン、待望の先制点を挙げる。なおも一死満塁の得点チャンスが続くが、ここは後続があっさり倒れ追加点は奪えず。

6回裏、先頭打者に初球をレフト前に運ばれ、一死二塁の場面で次打者がファースト方向へ放った打球は大きくイレギュラーするも、松畑が見事な反応でキャッチ! 抜けていたら同点になっていた場面で好守備を見せ、この回も何とか無得点で凌ぐ。

1点リードで迎えた最終回、埼玉県は二死三塁の場面で何とホームスチールを敢行! 誰もが万事休すと思ったが、小薗が冷静にホームに返球して試合終了。辛くもこの試合に勝利し、準決勝戦に駒を進めた。

[撮影]深沢 高敏
鈴木の三塁強襲ヒットが決勝点に!

[撮影]深沢 高敏
小薗、被安打5ながらも完封勝利!

オーダー表

オーダー表

準決勝戦 対 群馬県(8月24日)

チャンス巡るも一打が出ず完封負け、第二代表決定戦に回る

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
神奈川県(日立) 0 0 0 0 0 0 0 0
群馬県 0 1 0 0 0 1 x 2
  • 【バッテリー】★泉(5回2/3),坂本(1/3)−鈴木

試合レポート

準決勝戦は、日本リーグ1部所属のビックカメラ高崎と太陽誘電混成チームである群馬県との対戦。

先攻の神奈川県は初回三者凡退で終わるが、2回表に倉本がレフト前ヒットで出塁すると、奥田もセンター前ヒットで続き、鈴木が絶妙な送りバントで二死二、三塁のチャンスメイク。しかし松畑が見逃し三振に倒れ、先制点は奪えず。

神奈川県の先発泉は、初回は相手打線を三者凡退に抑える。しかし、2回裏に一死から四球でランナーを出すと、次打者にレフト線を抜けるツーベースヒットを放たれ一死二、三塁のピンチ。その後、スクイズを見抜き飛び出した三塁ランナーを鈴木が挟殺プレーでアウトにするも、そのまま転倒した鈴木の隙を縫って二塁ランナーがホームイン。先制点を奪われる。

3回表、屋禰がセンター前ヒットで出塁。二死二塁から松本が四球を選び二死一、二塁とチャンスを拡げるも、那須が見逃し三振に終わり反撃の糸口が掴めない。

3回裏、二死からキャッチャー前のセーフティを一塁悪送球によりランナーを出塁させると、レフト前へのポテンヒットで二死一、二塁。その後は何とかライトフライでピンチを逃れる。しかし群馬県は攻撃の手を緩めず、4回裏にはフォアボールと右中間へのツーベースヒットで二死二、三塁のピンチが訪れる。ここで相手打者がライトへ放った大きな打球を、松本が見事にキャッチ。キャッチした際にその勢いでフェンスを倒したことでホームランの判定が下るが、このプレーを巡って試合は一時中断。最終的にライトフライと判定され、松本の超ファインプレーで1点差のまま中盤戦に突入。

松本のビッグプレーを追い風にしたいところだが、元気の無い打線は4回表、5回表と連続して三者凡退に終わる。その上、6回裏には5番バッターにレフトオーバーのソロホームランを浴びて、更に点差を拡げられる展開に。

最終回の攻撃、一死から奥田がセンター前ヒットで出塁。続く鈴木の打球はセカンドのエラーで内野安打となり、一死一、二塁のチャンスで先日のU19ワールドカップで活躍したルーキー炭谷を代打に投入。良い当たりを放つもサードライナーに終わる。二死一、二塁から屋禰のデッドボールで満塁とし、ここで何とか一矢報いたいところだったが、最後は加福がショートゴロで試合終了。第二代表決定戦に回ることになった。

[撮影]深沢 高敏
主将代行の奥田、2安打の活躍を見せる

[撮影]深沢 高敏
坂本、任せられた場面で空振り三振に切って取る

オーダー表

オーダー表

第二代表決定戦 準々決勝 対 山梨県(8月24日)

まさかの完封負けで全国大会出場を逃す

試合結果
チーム名 1 2 3 4 5 6 7
山梨県 1 0 0 0 0 1 0 2
神奈川県(日立) 0 0 0 0 0 0 0 0
  • 【バッテリー】★小薗−鈴木

試合レポート

第二代表決定トーナメントに回った神奈川県は、大学生で構成される山梨県と対決。初回表、神奈川県の先発小薗が先頭打者を四球で出塁させると、犠打と内野ゴロで二死三塁とされた場面に内野安打であっさりと先制される。

早々に点を奪い返しリードする展開に持ち込みたいところだが、何と神奈川県の攻撃は4回裏が終了するまで三者凡退が続き、5回裏に死球で初めてのランナーが出たのみで、最終回を迎えるまではノーヒットに抑えられるまさかの展開に。

6回表には山梨県の連続安打で追加点を奪われ、2点ビハインドで迎えた7回表にようやく反撃を開始。先頭打者の松岡がセーフティバントで出塁、続く松本はサードのグラブを弾く強烈なレフト前ヒットを放ち一死一、二塁とすると、倉本がレフト前ヒットで一死満塁の逆転のチャンス! しかし、奥田が放った打球は良い当たりながらもショート正面へのライナーとなり、最後はセカンドゴロで試合終了。完封負けを喫した。

今回の関東予選では3試合でわずか1得点と、得点力不足は未だ解消せず全国大会出場を逃す結果となった。「一投一打に魂込めて」、この言葉を選手全員がもう一度胸に刻み、2週間後に始まる日本リーグ後半戦では闘志を前面に出してひたむきに戦う姿を見せてほしい。

オーダー表

オーダー表

記録&記事:古園 敏幸,中山 友紀子,奥田 透