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2005 日本女子ソフトボールリーグ1部 第1節

ソフトボールリーグ1部 開幕
攻守ともにチグハグな展開で1勝1敗

 4月23日〜24日にかけて岩手県金ヶ崎町森山総合公園野球場で日本リーグ1部
が開幕した。斎藤監督、田本コーチを含めると昨シーズンのレギュラークラスが6名
抜け、その分を2年目の選手3名と新人7名でカバーしていくという厳しい条件の中、
開幕戦は強打の太陽誘電と対戦。馬渕のタイムリーで先行するが、再三のチャンスを
生かせず14残塁。その後、同点に追い付かれて迎えた最終回、遠藤がセンターオー
バーのサヨナラホームランを喫し、開幕戦を飾れず。翌日のデンソー戦では内野陣が
5失策と乱調で相手に得点を献上してしまう最悪の展開。それでも馬渕の二打席連続
本塁打、来條、杉山、鈴木のタイムリー、最後は山田の投手強襲ヒットで延長9回に
なんとかサヨナラ勝利。開幕節は1勝1敗でのスタートとなったが、攻守ともにチグ
ハグな展開となり、今後の建て直しに期待したい。               
 第2節は4月29日〜5月1日、兵庫県尼崎市記念公園野球場で行われる。

 多くの皆様のご声援、ありがとうございました。
撮影:柴田兼一 撮影:柴田兼一

 
対 太陽誘電戦(4/23 日立ソフトウェア1敗)
決定打を欠き14残塁! サヨナラ負けで開幕飾れず
チーム名
日立ソフトウェア 0 0 1 0 0 0 0 1
太陽誘電 0 0 0 0 1 0 1x 2
【バッテリー】★遠藤(1敗)−鈴木由
【二塁打】森下(5回),馬渕(7回)
【盗塁】馬渕(1回)

 ◎開幕戦の相手は強打の太陽誘電。先発の遠藤は初回、二回裏といずれも得点
  圏に走者を背負う苦しい立ち上がり。しかし、初回は相手クリーンナップの
  鋭い打球を馬渕がたて続けに好捕。二回裏には一死一、二塁でショート頭上
  を越える当たりを西山がジャンプ一番で好捕し、併殺で切り抜ける。   
 ◎一方、攻撃は初回表、今年から1番打者に起用された西山がいきなりセンタ
  ー前にクリーンヒット。その後、二死二、三塁の好機を作るが得点出来ず。
  二回表には鈴木のヒットを足掛かりに二死一、三塁のチャンスを作るがここ
  も得点に結びつけることが出来ない展開となる。            
 ◎三回表、先頭の来條が四球で出塁。今年から3番を任された山田が絶妙のセ
  ーフティバントでチャンスを広げると、4番馬渕がしぶとくセンター前に落
  として来條が長躯ホームイン。今年から主将としてチームを引っ張る主砲の
  勝負強い打撃で待望の追加点を奪う。しかし、なおも無死一、二塁と続くチ
  ャンスに追加点を奪うことが出来ず、ここまで6残塁。         
 ◎続く4回表、先頭の杉山のヒットと相手失策、四球などで無死満塁の絶好の
  追加点チャンス。ここで来條が放った鋭い当たりは、センター前に抜けたか
  と思われたが二塁ランナーの足に当たる不運な守備妨害。その後、5回表の
  無死二塁、6回表の一死一塁、7回表の二死満塁と制球難に苦しむ相手エー
  スを毎回の走者で攻め立てるが決定打が出ず、なんと14残塁。     
 ◎遠藤は1点を先行したもののボール先行のピッチング。3回からは守備陣も
  集中力を欠き得点圏に走者を背負うピンチの連続。5回裏、先頭打者を内野
  安打で生かすと、続く打者の送りバントは失策で傷口を広げ、その後、一死
  二、三塁からセンターへの犠牲フライでついに同点に追い付かれる。   
 ◎最終回、一死を取った後、相手2番打者に初球を狙い打たれ、これがセンタ
  ーオーバーのサヨナラホームラン。開幕戦のプレッシャーからか、攻撃陣は
  出場選手全員が得点圏打席を迎えるものの馬渕のタイムリー以外はボール球
  に手を出し全て凡退。守ってはなんでもない当たりを安打にしてしまうなど、
  攻守ともにチグハグな部分が出て開幕戦黒星スタートとなった。     
 
撮影:柴田兼一 撮影:柴田兼一

 
対 デンソー戦(4/24 日立ソフトウェア1勝1敗)
馬渕、1号,2号連発! 
  守備の乱れで大苦戦の末、延長9回サヨナラ勝ち!
チーム名
デンソー 3 0 2 0 0 0 1 1 0 7
日立ソフトウェア 2 2 1 0 0 1 0 1 1x 8
【バッテリー】☆遠藤(1勝1敗)−鈴木由
【本塁打】馬渕1号(1回),2号(3回)
【三塁打】杉山(6回) 【二塁打】亀田(2回),鈴木由(8回)

 ◎開幕初戦を嫌な展開で落としただけになんとかスッキリと勝ちたいところ。
  しかし先発の遠藤が初回表、先頭打者にいきなりの左中間三塁打を許し続く
  打者も失策で生かして無死二、三塁のピンチ。ここでライト前にタイムリー
  を喫し一死も取れずに2点を奪われる。さらにワイルドピッチなどで三塁に
  進まれ、レフトへの犠牲フライで初回から3点を先行される苦しい展開。 
 ◎一方、昨日決定打に欠いた打線はその裏にすぐさま反撃。四球の来條を塁に
  置き、4番馬渕がセンターへ豪快な第1号2ランを放り込んで追い上げ開始。
  続く2回裏には先頭の亀田のレフトオーバー二塁打を足掛かりに死球、四球
  で二死満塁とすると、来條がライト前にクリーンヒット。二者を迎え入れて
  あっさりと逆転に成功。昨日の決定打不足を忘れさせる見事な打撃を見せる。
 ◎しかし、これを守備陣が守りきれない。3回表、遠藤が一死から四球を与え
  その後、自らのエラーと内野陣の悪送球でノーヒットで相手に2点を献上。
  昨日も守備の乱れが失点に結びついたが、ホームランとタイムリーで奪った
  せっかくのリードを失策で自滅し再逆転される最悪の展開。       
 ◎1点を追いかける場面でこれをすぐに振り出しに戻したのは、やはり主砲の
  一振り。3回裏、馬渕が左中間へ二打席連続の同点アーチ!! 二年連続の
  ホームラン王の貫禄を見せつける。一方、遠藤は5点を奪われるものの許し
  たヒットは初回の2本のみ。4回にまたもや内野のエラーで先頭打者を出す
  が5,6回はきれいに三人で片付ける。                
 ◎その後、打線は3回途中からリリーフに立った相手エース増淵に対し、6回
  二死まで打者11人がノーヒットに抑えられるが、鈴木がセンター前ヒット
  で出塁。続く杉山の打球はライトオーバーの三塁打! 鈴木が一塁から一気
  にホームに生還し、最高の場面で勝ち越しに成功。           
 ◎しかし、この1点をまたまた守りきれない。7回表、記録はヒットながらも
  守備陣の精彩を欠くプレーにより、内野安打3本で同点とされ結局、タイブ
  レークへ。延長8回表、エンドランにより1点を奪われるが、その裏、亀田
  が確実に走者を三塁に進めると、鈴木がセンター前に落とす執念の同点打。
 ◎延長9回表、相手の攻撃を遠藤が封じ、その裏、犠打は失敗するもののワイ
  ルドピッチで一死二、三塁とサヨナラのチャンス。ここで迎えるバッターは
  なかなか調子があがらない山田。しかし、山田の打球は投手強襲のヒットと
  なり長い試合に決着。なんとか勝利したものの、前日は決定打不足、この日
  は守備の大乱調と今後に課題を多く残した開幕となった。        
 
撮影:深沢高敏 撮影:大木浩

文:桐越信一

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