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Hitachi

 

2002年3月14日
株式会社 日立製作所
Anoto AB

手話アニメーションソフト「MimehandII」がドイツiFデザイン賞を受賞

パソコン上で日本語文章を手話アニメーションに翻訳する当社ソフトウェア「MimehandII(マイムハンド ツー)」が、ドイツのiF(アイ・エフ)デザイン賞を受賞しました。iFデザイン賞は六つの領域にわかれており、今回の受賞は、「コミュニケーションデザイン領域」での受賞となります。今回の受賞は、本製品の「使いやすさ」「デザイン」「独創性」が国際的にも高く評価されたものといえます。
iFデザイン賞は、3月13日にドイツ・ハノーバーで開催された「iF exhibition 2002」において正式発表されております。

1953年から始まったiFデザイン賞は、ドイツ・ハノーバー工業デザイン協会が主催、選定機関となり、毎年全世界の工業製品を対象に優れた工業デザインに与えられる世界的に最も権威ある賞です。「コミュニケーションデザイン領域」や「プロダクトデザイン領域」など六つの応募領域があります。

本製品は、パソコン上で入力した日本語の文章をコンピュータグラフィックスの手話アニメーションに翻訳するソフトウェアです。当社独自の「翻訳支援機能」を搭載しており、手話の経験や知識がない方でも簡単に手話アニメーションを作成・編集することができます。また、作成したアニメーションは動画データ(AVIファイル、VRMLファイル)としてさまざまな用途で利用できます。例えば、電子政府化を進める行政機関では、情報キオスク端末のガイダンス画面やホームページでの利用、金融機関ではATM(現金自動受払い機)で利用することができます。これにより、企業・住民などに対してより平等できめ細かい情報発信が可能となります。すでに、自治体や学校、ボランティア団体、個人などで幅広く活用されています。

[画面]MimehandII画面
MimehandII画面

[イメージ]iFデザイン賞ロゴ
iFデザイン賞ロゴ

また、本製品のカタログやホームページなど販促物などで受賞ロゴの使用を本日より順次開始します。

手話アニメーションソフト「Mimehand」のこれまでの取り組みについて

手話の認識と手話の合成からなる手話通訳技術は、福祉分野における当社の特長技術の一つであり、1995年には、UNIX版の手話アニメーションソフト「Mimehand」を業界で初めて製品化し、1998年にはパソコン版「Mimehand」を発売しました。2000年には、コンピュータグラフィックスの質感や操作性や機能を向上した「MimehandII」を発売し、国内外において高い評価を受けています。

受賞履歴

  • 1997年
    • アメリカ R&D Magazine社「R&D100awards」
  • 2000年
    • 財団法人ニューメディア開発協会内メロウ・ソサエティ・フォーラム主催
      「第7回メロウ・グランプリ」技能・技術支援部門優秀賞
    • 財団法人日本産業デザイン振興会主催
      「2000年度グッドデザイン賞 インタラクションデザイン賞」

iFデザイン賞ホームページ

手話アニメーションソフト「MimehandII」

  • 手話アニメーションソフト「MimehandII」

以上

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