多彩な情報活用とデジタル・ユニバーシティの実現を支援するOh-o!Meijiクラス・ウェブ
![[写真]明治大学内](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_1.jpg)
明治大学内
いま全国の大学は、少子化傾向にともなう受験者数減少により、厳しい経営環境に置かれています。このため、独自のカリキュラムや社会人向けの講座開設、学生の情報リテラシー向上に対応したIT環境の充実などにより、独自の特色をアピールし、“選ばれる大学”となることが大学経営における重要な課題となっています。
こうした中、明治大学は日立と共同でインターネットを基盤とした先進的な授業支援システム「Oh-o!Meijiクラス・ウェブ」を開発。
さまざまな情報公開だけでなく、教育効果を高めるコンテンツの構築や、教員・学生・職員の個人情報ともリンクした、大学空間そのもののサイバースペース化を実現するシステムとして、日々進化を続けています。
1881(明治14)年の開校以来、常に時代の変化を先取りした実践的教育を行ってきた明治大学。その伝統ある本拠地・東京都千代田区の駿河台キャンパスに、創立120周年を記念して作られた新校舎「リバティタワー」は、地上23階・地下3階・高さ約120mという高層棟で、「大学のあらゆる活動を支援するコミュニケーション環境の構築」をコンセプトにしています。内部には情報系・映像系・電話系などを光ファイバーで統合した情報インフラが構築されており、教室はもちろん、図書館や食堂、ラウンジなど全館にわたって約9,000個の情報コンセントを装備。和泉キャンパス、生田キャンパスの全研究室とも高速ネットワークで接続され、インターネットやイントラネットを活用した21世紀型キャンパスの理想形ともいえる環境が整っています。
![[写真]明治大学政治経済学部経済学科長 安藏伸治教授](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_2.jpg)
明治大学政治経済学部経済学科長
安藏伸治教授
「リバティタワーの完成によって、明治大学にも素晴らしい情報インフラが整い、すべての教員の研究室からパソコンを高速ネットワークに接続することができるようになりました。しかし、いくら最先端のインフラを整えても、使う人にとって本当に快適なシステムが提供されなければ、有効活用されるとは限りません。
例えば、教員たちが自らの授業や研究の成果を発信する教育コンテンツの作成にしても、一度作って終わるのではなく、定期的に更新し、管理していくための作業がともないます。その操作性が不便だと、使う意欲がなくなってしまうのです。
また全学で3万5,000人いる学生にとっても、自宅や教室のパソコンから、どれだけ有益な情報が引き出せるか、教員と双方向のコミュニケーションを図りながら、どれだけ学習意欲を高められるかが、インフラの利用価値を決めることになります。
そこで私たちは、こうしたニーズをすべて一つの“箱”に入れ、情報インフラをさらに有効利用できるシステムを提供しようと考えました。それが、教員自らが教育コンテンツや担当講義に関するホームページを簡単に作成でき、学生との双方向コミュニケーションが図れる『Oh-o!Meijiクラス・ウェブ』です。
私は開発に先立ち、全米のいろいろな大学で使われているクラス・ウェブの内容を調査しましたが、組織的に運営しているものはほとんどなく、各クラスの先生が作ったホームページをまとめるだけのパターンが多かったようです。その中でも優れていたハーバード大学経済学部やUCLAのクラス・ウェブを参考に、日本の大学文化に合致し、なおかつ普段はあまりパソコンを使わない教員でも使えるメンテナンスフリーの仕組みを、1999年の秋ごろから日立さんのSEと一緒にプランニングしていきました」(明治大学政治経済学部経済学科長 安藏伸治教授)
![[画面]Oh-o!Meijiクラス・ウェブ](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_3.gif)
政治経済学部のOh-o!Meijiクラス・ウェブにおける授業名一覧
![[画面]Oh-o!Meijiクラス・ウェブにおけるシラバス内容](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji11.gif)
Oh-o!Meijiクラス・ウェブにおけるシラバス内容
![[画面]個人別時間割情報-シラバス-](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji12.gif)
履修登録後はシラバスとリンクした個々人の時間割が表示できる
![[画面]コンテンツ設定内容画面図](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji13.gif)
コンテンツの設定内容はプルダウンメニューで容易に変更できる。
公開範囲の選択で著作権問題に触れる可能性のある場合などには、警告が出される
この間、すでに別システムで動いていたシラバス(講義要項)システムをも包含することになったOh-o!Meiji クラス・ウェブは、2000年12月に試験運用を開始し、2001年10月から本格運用に移行。約2,000人の教員により行われる1万1,000もの授業をWeb上で展開するクラス・ウェブは、まさに世界最大規模といえます。その主な機能は下表のとおりです。
「こうしたコンテンツの内容は、パソコン上から簡単な操作で入力・更新できるだけでなく、教員各自の好みによって、画像なども加えた自由なデザインで作成することが可能です。
また、各コンテンツの公開範囲を『インターネット上への公開』『学内のみの公開』『科目履修者に限定した公開』の三つから選択でき、科目ごとに最も効果的な形で展開することができます。
実はこの機能、個々人の判断では非常にリスクの大きい著作権保護へも配慮したものであり、授業に必要なファイルやテキストの公開範囲を、あらかじめ著作権侵害しないようにするものです。この機能をどういったインタフェースで実現するか。実は私たちがいちばん苦労した部分でもありました」(安藏教授)
| シラバスの閲覧/検索 | 学生に配布するシラバスの内容をネット上に掲載。 印刷物と違い、教員がいつでも内容を最新のものに更新できる。キーワードによって、学生は自分が履修してみたい授業を自由に検索できるほか、履修登録のデータベースとも連携し、登録後はシラバスとリンクした個々の時間割が表示できる。 |
|---|---|
| お知らせ | 担当教員から学生へのメッセージをリアルタイムに掲載。 学内の掲示板を見なくても、次の授業までに何を準備するかなど、各科目の担当教員からの指示が自宅で24時間チェックできる。 |
| ディスカッション | 担当教員と、その科目の履修学生に限定し、教室での討議をウェブ上でも行える仕組み。「お知らせ」と異なり、教員と学生との双方向の討議が可能となる。 |
| 資料 | 教員からの配布資料(データファイル)を掲載。学生は自由にダウンロードして印刷することができる。教員にとっては、大量の印刷物を配布する必要がなくなるうえ、実習や実験のプロセスを画像や映像でも掲載できる。 |
| レポート | 教員が自分の授業でのレポート課題や小テストを掲示する機能。これに対し、学生はウェブ上からレポートを、さままざなファイル形態で提出できる。提出した日付や時間、ファイル容量なども明記されるため、教員側の管理も容易になる。 |
| 授業計画 | 何月何日の授業ではどんな内容を展開するか、1回ごとに掲示して、学習の指針を与えることができる機能。学生はあらかじめ、適切な予習をして授業に臨むことができる。 |
| 授業内容 | 授業のレジュメや板書内容を掲載する機能。テキストで入力し、自動的にHTMLファイルに変換する方法、ファイル形式でアップロードする方法、URLを記載してリンクする方法の中から適切なものを選択できる。 |
| アンケート | 教員各自の判断で、履修学生を対象にした授業評価を受けられる機能。その他テストやさまざまなアンケートの作成もできる。 |
![[写真]Oh-o!Meij クラス・ウェブへのアクセス画面](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_4.jpg)
さまざまな場所から、Oh-o!Meij クラス・ウェブ(http://oh-o.meiji.ac.jp/)へのアクセスが行える
ログインはシングルサインオンで、セキュリティ性と利便性をともに実現している
![[写真]中央図書館](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_5.jpg)
中央図書館。その器(建物)と中身(サービス)が調和し、いずれにおいても優れている図書館に贈られる「日本図書館協会建築賞」を受賞している
このほかにも、教室内でマルチメディア・コンテンツを見せたり、世界中のサイトへリンクできる機能を活かしたプレゼンテーションシステムとしても活躍するOh-o!Meijiクラス・ウェブは、その多機能性とインタラクティブ性によって学生・教員の利用者数を徐々に拡大。その一方で、高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムの評価基準制度JABEE(日本技術者教育認定機構)にも対応できるシステムとして、学内外での評価を一段と高めています。
JABEEが実施する審査は教育プログラムの評価ですが、教育目標の達成を維持し、教育手法を改善するため、学内で常に自己点検と評価活動が実施され、確実に反映されているかどうかも重要な観点。その意味でOh-o!Meijiクラス・ウェブは、JABEE認定に必要なさまざまなデータの収集・評価システムとして、十分な機能を持っているというわけです。
「Oh-o!Meijiクラス・ウェブは、当初考えていた教育情報開示システムから、トータルな大学情報システムへと徐々に進化しようとしています。その可能性を広げるカギとなるのが、2003年1月に試験運用を予定している『Oh-o!Meijiポータル』です。これは大学内のさまざまな情報システムと、教員・学生のポータルページをリンクさせるもので、個々人が必要とする情報に、いつでもどこからでも安全にアクセスできるものとなります。つまり、Oh-o!Meijiクラス・ウェブと合わせたトータルシステムOh-o!Meijiシステムとして、大学空間に存在するあらゆる情報を提供できる環境が実現するのです」(安藏教授)
まさにDigital Universityともいえる、広い意味での「教育の情報化」。その実現を支援するOh-o!Meijiクラス・ウェブの新たなる展開を、日立はこれからも力強くサポートしてまいります。
![[写真]中央図書館・マルチメディアエリアのパソコンコーナー](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_6.jpg)
FLORA PCが多数配置された中央図書館・マルチメディアエリアのパソコンコーナー
ログインはシングルサインオンで、セキュリティ性と利便性をともに実現している
![[写真]Oh-o!Meijiクラス・ウェブのサーバとして活躍するHA8000/70](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_7.jpg)
Oh-o!Meijiクラス・ウェブのサーバとして活躍するHA8000/70。
OSにはオープンソースのLinuxを適用し、システムの高安定性と低価格化を実現している
[お客さまプロフィール]明治大学
![[写真]21 世紀の大学教育に必要な先端機能を備えたリバティタワー](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_8.jpg)
21世紀の大学教育に必要な先端機能を
備えたリバティタワー
![[イメージ]明治大学ロゴマーク](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/oh-meiji/image/oh-meiji_9.gif)
明治大学
本部/東京都千代田区神田駿河台1- 1
学長/山田雄一
学部/法学部、商学部、政治経済学部、文学部、
理工学部、農学部、経営学部、短期大学、大学院