日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」を活用し、国内最大規模の「アカデミッククラウド」を構築
日立が全面的に構築を支援した北海道大学アカデミッククラウドでは、仮想化基盤に統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」の高信頼ブレードサーバー「BS2000」を114台導入。
各サーバー(演算ノード)はインテル®Xeon® E7-8870プロセッサーを合計40コア備え、1演算ノードあたり128GBの大容量メモリと10Gbpsイーサネットの高速ネットワークを内蔵しています。
このため、システム全体で2,000以上の仮想サーバーを構築することが可能であり、総合理論演算性能が43TFLOPS(*)に達するというスーパーコンピューターなみの性能を備えています。
また、データを格納するストレージシステムには仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform」やミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ」が利用されています。
これらのストレージはクラウドシステムの起動用ストレージ、スーパーコンピューターも含めたシステム全体の共用ストレージとして機能し、合計760テラバイト(TB)もの実効総容量を備えています。日立はHadoopなどの並列処理において、ネットワーク帯域やディスクI/Oがボトルネックとならないよう、仮想サーバーを安定的に分散させるスケジューリングノウハウを提供。さらに、システム稼働中の性能調整を自動化する「ダイナミックロードバランスコントローラ」や、必要に応じてストレージ容量の割り当てを自動化するボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」の活用により、システム全体の安定稼働に加え、ストレージ容量設計と運用を一段と容易化したのが特長です。
一方、基盤ソフトウェアにはシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のサーバー仮想化ソフト「Citrix Xen Server®」や、クラウド管理ミドルウェア「CloudStack™」を採用。ポータルサイトを通じたサービス環境の申請・管理・運用をシンプルな形で実現することで、刻一刻と変わるユーザーからの要求に迅速に対応できる柔軟性と、運用管理コストの削減に寄与しています。
![[イメージ]アカデミッククラウドシステム概要図](/Div/jkk/kyoiku/casestudy/iic-hokudai/image/iic-hokudai_07.gif)
アカデミッククラウドシステム概要図
北海道大学アカデミッククラウドでは、OSやミドルウェアのほか、ブログやWiki(*1)などの各種アプリケーションをパッケージとして利用できるホスティングサーバーと、OSやミドルウェアなどを研究者の利用用途に応じてカスタマイズして利用できるプロジェクトサーバーが用意されており、オンラインストレージやブログなどの利用環境も含めてIaaS/PaaS(*2)として提供されています。
「ホスティングサーバー」はHA(*3)構成の採用で、障害時には自動的にバックアップサーバーに切り替わる高信頼性を実現。
また「プロジェクトサーバー」は、標準のOSインストールイメージに加えて、ビッグデータの解析などに欠かせないMPI(*4)やHadoopを自動的にインストールし、複数台のサーバーをクラスターとして設定するクラスターパッケージが提供されています。
利用希望者は、情報基盤センターのポータルページから利用申請を行うことで、研究に必要な仮想サーバーを、わずか数分で手に入れることが可能です。
ITリソースを一元的に管理し、ユーザーの要求に柔軟かつ迅速に対応しながら、必要なリソースを効率よく利用することで、従来のシステムと比べて消費電力は1/5〜1/10に削減されました。
利用負担金も月単位の定額制のため、各大学の研究室や部局、プロジェクトなどのICTコストを大幅に低減しながら、研究活動の活性化を促進できるものと期待が寄せられています。