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Hitachi

自治体向けソリューション

導入事例:埼玉県 草加市

自治体基幹システムのITプラットフォームにBladeSymphonyとVirtageによる仮想環境を適用し、全国の自治体で初稼働

5ラック構成だったシステムが3ラックに収まる規模になり、設置場所に関する問題もすべてクリアできました。

[写真]総合政策部 情報推進課 課長 澁谷 文男 氏[写真]総合政策部 情報推進課 主幹 下元 孝 氏

埼玉県草加市では、PCサーバーのリプレースに合わせ、従来29台構成だった基幹システムを日立統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に集約。さらに自治体では全国初稼働(*)となる、サーバー仮想化機構「Virtage」とN+1コールドスタンバイを利用した高効率・高信頼システムを実現しました。
今回は、導入の背景やシステムの概要についてお聞きしました。

*
2009年2月現在
課題
  • 限られた設置スペースや電力量
  • 日中のバッチ処理による他システムの性能低下
  • サーバー台数の増加による運用コストの増大
ソリューション
効果
  • ブレードサーバーの導入で省スペース/省電力を実現
  • Virtageによって、サーバー仮想化適用時も高性能を維持
  • N+1コールドスタンバイによる待機サーバーの集約化

導入のきっかけ

高性能・高信頼のハードウェアを選ぶことが何よりも重要な課題

「基幹システムのリプレースにあたって一番の悩みだったのが、設置スペースや電力量の問題です。
庁内のサーバールームのスペースの都合上、新システムはどうしても4ラック以内に収める必要がありました。さらに耐荷重量も1ラック500kgまで、電気設備の関係で空調も増設できないといったさまざまな制限があったため、当初から省スペース性に優れたブレードサーバーへのリプレースを考えていたのです」

[澁谷氏]

「もちろん性能や信頼性も重視しました。以前は、業務の都合で日中にバッチ処理を走らせると、ほかのシステムでレスポンスが低下してしまうという問題がありました。
市民から預かる情報量が年々増えていること、この先5年は使うシステムであることを考えれば、新システムでは処理能力の向上が欠かせません。さらに、住民サービスを絶対停止させないための信頼性も確保する必要があり、高性能・高信頼のハードウェアを選ぶことが何よりも重要な課題でした」

[下元氏]

採用した理由

さまざまな状況下で高性能を引き出すサーバー仮想化機構「Virtage」を採用

[写真]BS1000のブレード部
BS1000のブレード部

草加市では、従来から業務アプリケーション開発とシステム運用を委託している株式会社アイネス(以下、アイネス)とともに、複数ベンダーのブレードサーバーを、その処理性能から運用形態、ランニングコストも含めて詳細に比較検討しました。その結果、最終的に選ばれたのが日立の統合サービスプラットフォームBladeSymphony「BS1000」です。
草加市が採用した「BS1000」は、日立独自のハードウェアベースのサーバー仮想化機構「Virtage」を標準搭載したIntel Xeonプロセッサーサーバーモジュールで、一般的なソフトウェアベースの仮想化に比べてオーバーヘッドが低く、さまざまな状況下で物理サーバーと同様の高性能を維持できるのが特長です。

「Virtageを導入して稼働させた事例は自治体では初めてだと、後で日立さんに教えられました。しかし市としては、“先端技術の導入ありき”だったわけではなく、仮想化によるサーバー統合を行うことが、ITリソースの最適化や省スペース化、省電力化に有効であることが何よりも重要だったのです。またVirtageは、すでに一般企業にも数多くの導入実績があるため、これなら安心して適用できると判断しました」

[下元氏]

データセンター上にお客さま環境を構築し、徹底的に事前検証

「新基幹システムの導入にともない、サーバーOSをWindows 2000 ServerからWindows Server 2003へとバージョンアップしましたが、業務アプリケーションの移行はすべてアイネスさんのストレートコンバージョンだけで対応できました。さらにアイネスさんのデータセンターで新システムと同様の環境を構築し、BladeSymphonyとOS、アプリケーションの組み合わせを徹底的に事前検証したことで、わずか4ヵ月弱でシステムの移行が完了できたのです」

[澁谷氏]

このように緻密かつスピーディに構築された新基幹システムは、予定より早めの2008年9月にカットオーバーし、現在まで順調に稼働しています。

システム概要

N+1コールドスタンバイ、サーバー仮想化などBladeSymphonyの機能を最大限に活用したシステム

新基幹システムでは、1台の物理サーバー上で複数の論理サーバーを動作させる日立サーバー仮想化機構「Virtage」と、複数台の本番サーバーに対して待機サーバーを1台に集約できる「N+1コールドスタンバイ」を採用。わずか10枚のブレードに全システムを収め、大幅な省スペースを実現しました。

「従来は業務ごとに待機サーバーの準備が必要でしたが、新システムでは『N+1コールドスタンバイ』によって待機サーバーを最小限に抑えられました。これによって、従来5ラック構成だったシステムが3ラックに余裕で収まる規模になり、設置スペース・耐荷重量・発熱量・電力量など、当初懸念していた設置場所に関する問題もすべてクリアできています」

[澁谷氏]

[イメージ]草加市の基幹システム
草加市の基幹システム イメージ図

効果と今後の展望

期待どおりの性能に満足

[写真]新基幹システムが収納されているサーバーラック
新基幹システムが収納されているサーバーラック

「BladeSymphonyの処理能力は期待どおりでした。仮想環境でも非常に速いレスポンスを維持しており、まったく不満はありません。懸案だった日中のバッチ処理による処理速度のクレームはなくなりましたし、業務終了後の日次/月次バッチの処理時間も50〜70%短縮できています。我々の帰宅時間が早くなったのも嬉しい変化ですね(笑)
また、使い勝手の面では、従来は全業務で共用だった検証用環境を、業務ごとに分けて柔軟に作成可能になりました。これも仮想化の大きなメリットです」

[下元氏]

N+1コールドスタンバイの信頼性も実証済み

「耐障害性についても、実はすでに実証済みなんです。
ある晩、電源系の単純なトラブルが原因でN+1コールドスタンバイが稼働したことがありました。深夜なので誰も気づかなかったのですが、翌朝も問題なく基幹システムが稼働していたので、これは本当に信頼できる機能だな、と改めて実感しました。
長年の経験上、システム入れ替え後しばらくの間は、ハードウェアとソフトウェアの双方で細かなトラブルが発生するものです。しかし今回だけは、そうした問題がほとんど起こらず、安定稼働を続けています。これはシステム移行プロジェクトにおける日立さんとアイネスさんとの連携が非常にうまくいった成果だと思います。市としてもスピーディかつスムースに移行でき、とても感謝しています」

[澁谷氏]

[イメージ]N+1コールドスタンバイのイメージ図
1台の待機サーバーブレードを複数台の本番サーバーブレードが共有するため、待機サーバーの削減が可能

今後は端末のセキュリティ強化を

「現在もすべての基幹系端末はActive Directoryなどによってセキュリティの確保を行っています。ですが理想としては、端末内にさまざまなデータを残さない、データの外部コピーを許さないといった抜本的な情報漏えい対策が必要です。そのため今後は、より高度なセキュリティ対策を模索しているところです」

[下元氏]

[お客さまプロフィール]草加市

[写真]草加市役所外観

[住所]埼玉県草加市高砂1-1-1
[職員数]1,721人(2009年2月1日現在)
[人口]24万1325人(2009年2月1日現在)
[世帯数]10万3,239世帯(2009年2月1日現在)
草加市のWebサイトへ

[写真]松原遊歩道の桜と草加煎餅

◎草加松原遊歩道の桜
綾瀬川に沿って1.5kmもの松並木が続く「草加松原遊歩道」。日光街道の宿場町として栄えた歴史の面影を再現し、「日本の道100選」にも選ばれているこの道には、桜やツツジなどが季節ごとに花を咲かせ、人々の目を楽しませます。遊歩道の中に作られた二つの太鼓型歩道橋「百代橋」と「矢立橋」の名は、松尾芭蕉「奥の細道」より引用されたものです。
◎草加せんべい
草加の名物と問われれば、誰もが思い浮かぶ「草加せんべい」。江戸時代、草加宿一帯の農家では、蒸した米をつぶして丸め、干して塩をまぶし焼き上げたものを間食として食べていたそうです。これが草加せんべいのルーツとされています。現在も、選び抜かれた良質のうるち米を昔ながらの押し瓦を使用した手焼きか押し焼きで、ていねいに焼き上げるのが地元ならではの製法です。

特記事項

  • 2009年5月29日 掲載
    本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。
  • 本サイトで紹介しておりますソリューションについてのお問い合わせは株式会社 日立製作所 公共システム営業統括本部が承っております。掲載団体への直接のお問い合わせはご遠慮願います。
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