Inter Library Loan
複数の図書館の間で、おのおのが所蔵する図書などの各種資料を賃借しあうこと。図書館間相互協力、図書館間相互貸し出しなどとも呼ばれる。
一般的な大学図書館や公共図書館では、所蔵スペースや予算の制限から、利用者が要望する資料すべてを単独で所蔵することは難しい。そこで、必要に応じて図書館間で相互に資料を貸し出したり、複写した資料を送付したりすることで、利用者の幅広いニーズに対応する仕組みがILLである。
具体的な手続きの流れとしては、まず利用者が、館内にない資料をILLで取り寄せたい旨を図書館に申請する。申請を受けた図書館は、その資料を所蔵するほかの図書館に対し、ILLの依頼を送付する。依頼された図書館は、求めに応じて資料原本を貸し出したり、複写物を送付したりする。
また、ILLによる図書館間の依頼・受付などのやり取りを電子化したILLシステムが存在する。
国内のILLシステムの例では、国立情報学研究所が大学・研究機関向けに運営している「NACSIS-ILL」があるが、このシステムでは「グローバルILL」と呼ばれる国際フレームワークに基づいたシステム連携により、アメリカ、韓国など国外図書館との間でも相互貸借が可能となっている。
(2009年6月18日)