省エネルギー基準を定める方式の一つで、出荷される製品の省エネルギー基準を、現在商品化されている最高性能の製品以上に定める方式のこと。1998年に施行された改正省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)から導入された。
トップランナー方式では、まず特定区分の製品において、現在商品化されている中で最もエネルギー効率が優れている製品を基準に定める。次に、技術開発などによって将来どれだけ省エネルギー性能が向上するかを想定し、目標年度の省エネルギー基準を決定する。このため、ほかの算定方式に比べて高いレベルの目標が設定されるのが特徴である。
一方で、達成したかどうかを評価する方法として「出荷台数による加重平均」を採用しているため、省エネルギー性能の高い製品を数多く出荷した企業であれば、省エネルギー性能は低いが一定の市場ニーズがある製品を出荷する余地が生まれる仕組みとなっている。このため、企業が省エネルギー性能向上に向けた研究開発を促進するインセンティブに繋がることが期待されている。
トップランナー方式は、国内で大量に使用され、個々の機器が相当量のエネルギーを消費し、かつエネルギー消費の削減が必要とされている製品に限って適用される。具体的には、乗用車・エアコン・テレビ・電子計算機など21種類の機器が、トップランナー方式の適用対象となる「特定機器」として省エネ法で規定されている。
また、企業や自治体、一般家庭といった消費者が省エネ性能に優れた製品を選択できるよう、トップランナー方式で評価された製品とそのカタログには、省エネルギー基準の達成度合を示すシンボルマークと、省エネルギー基準の達成率(基準を100%とした際のパーセント表示)、エネルギー消費効率(年間消費電力量など)、目標年度の4項目を表示することが義務付けられている。
(2009年2月20日)