Healthcare Public Key Infrastructure
インターネットを介して診療関連文書のやり取りを行う場合、なりすましや改ざんといったリスクを回避する必要がある。これを解決するために、保健医療福祉分野で適用される認証基盤がHPKIである。
HPKIを利用することで、信頼できる電子データを取り扱えるため、医療機関間での電子紹介状や電子カルテのやり取りなどに活用されている。
具体的には、従来、紙書面に行っていた署名や押印の代わりに、電子データに電子署名を付与する。付与された電子署名は電子証明書により保証され、認証局より発行される。
この電子証明書には、電子署名を付与した人物の身分証明情報に加え、hcRoleと呼ばれる、保健医療福祉分野の国家資格(医師、歯科医師、薬剤師など)や医療施設での管理者資格(病院長、保険薬局の管理責任者など)の情報も格納されている。これにより、受け取り人は、電子署名を付与した人物が資格保有者であることも同時に確認することができる。
2005年4月、厚生労働省により認証局運用規程として「保健医療福祉分野 PKI 認証局 証明書ポリシ」がまとめられている。医師会などさまざまな組織の認証局が存在する中、この認証局運用規程に適合した認証局が発行した電子証明書による電子署名であれば、その有効性が保証される。
(2009年2月10日)